病人食として有名な「おかゆ」を、作りすぎて食べきれなかった経験ってありませんか?
もしくは、消化に良い食べ物としてある程度常備しておきたい、病気の家族の為に作り置きしておきたいということもあるでしょう。
ですが、傷んでしまっっては病人の体調を余計に悪くしてしまいます。
そこで、おかゆの正しい保存方法と、どれくらい保存しておけるのかということについて解説していきます。
常温の際の保存方法と保存できる期間
水分量の多いおかゆは傷みやすく、衛生管理の問題からこれを常温保存することはオススメできません。
それでもおかゆを常温保存したい場合は、出来る限り密閉した状態で冷暗所で保存するようにしましょう。
場合によっては、1日数回の加熱を繰り返すことで保存することもできますが、手間がかかりますのであまりオススメできません。
保存しておける期間は、季節にもよります。
気温の低い時期であれば1日ほど保存しておくこともできるのですが、気温が高い夏場であれば数時間で傷んでしまう可能性もあります。
どちらにしても、保存期間が短く、「作り置き」などの用途には全く適していないと言えます。
冷蔵した際の保存方法と保存できる期間
常温保存よりは保存期間が長めになる「冷蔵保存」ですが、そこまで長期間の保存には適さないということは前もって理解しておきましょう。
おかゆを作った鍋ごと、あるいはタッパーなどの容器に移して空気に触れないように密閉して冷蔵庫で保存しましょう。
最長で2日ほど保存しておくことができますが、保存した期間やおかゆの作り方・材料によってはおかゆの食感が大きく変化したり、使用した材料のほうが先に傷んでしまう可能性もあります。
傷みやすい食材をおかゆの材料に選んでいる場合、早めに食べきるか、その食材だけ先に食べてしまう等の対策を講じる必要があります。
冷凍した際の保存方法と保存できる期間
おかゆの長期保存に適した保存方法は「冷凍保存」です。
水分量の多いおかゆではありますが、正しく保存できれば2週間ほど保存しておくことができますので、作りおきのおかゆの保存方法として最適の方法となります。
保存方法も実に簡単で、粗熱の取れたおかゆを冷凍庫に入れて保存するだけです。
食べる際にも、そのまま、もしくは自然解凍してから電子レンジで加熱するだけで、温かいおかゆを食べることができます。
ここで重要になるのは「冷凍する際の小分けの仕方」です。
タッパーに入れてそのまま冷凍保存することもできますが、小分けしたい場合にはタッパーの数が必要になり、利便性が損なわれます。
なので、小分けするテクニックとしては、まず「冷凍用の保存袋を使った方法」です。
流動性の強いおかゆを入れるのには不適切だと思われるかもしれませんが、平らにならしたおかゆを凍らせると「板状」に近い状態で冷凍保存することができます。
板状にすることで、凍ったおかゆを簡単に折ることができます。
凍った状態のおかゆを必要な分量だけ折って取り出し、残りはそのまま冷凍することで利便性が保たれます。
次は「ラップ」を使って小分けする方法です。
少し難しいかもしれませんが、ラップでおかゆを小分けにして、ゴムで縛るなどして中身が出ないようにして、袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。
保存袋での保存と比較して、一食分を明確に小分けしやすいところが利便性があります。
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腐っているかどうかを判断する方法・賞味期限
水分量の多いおかゆは痛みやすく、特に体調を崩した家族のための作りおきの場合は体調を気遣い、適切な保存方法をしていてもおかゆの状態には十分に気を使う必要があります。
傷んでしまったおかゆは、異臭やカビの発生などを引き起こします。
また、外見上は特に目立った変化が無くても、食べてみると酸っぱい味がすることもあり、この場合も傷んでいる可能性が極めて高いです。
おかゆはその特性上、病人食として供される事が多く、もし病人に対して傷んでしまったおかゆを食べさせてしまうと体調を悪化させる可能性があります。
そうなっては回復に時間がかかってしまう可能性が高くなるので、病人食として利用する場合は再加熱後にまずは病気ではない人がおかゆを試食してみて、味や風味に異常が無いかどうか確認しておきましょう。
もし、少しでも違和感を感じた場合は少なからず傷んでしまっている可能性があるので、食べずに処分してしまいましょう。
なお、保存方法の如何に関わらず、食べる前には十分に加熱してから食べるようにしましょう。
まとめ
水分量が多い関係上、どうしても痛みやすいのがおかゆの性です。
病気の人のための食事として利用されることも多い都合上、やはり作りたてのおかゆを食べるのが一番です。
常温保存ではもちろん、冷蔵庫で保存してもあまり日持ちしませんので、ある程度の期間これを保存したければ冷凍保存するようにしましょう。